#149 夏休みだ! IN ケアンズ (1)       砂の城
#4335/4335 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/ 9  10:42  ( 75)
夏休みだ! IN ケアンズ (1)  砂の城
★内容
 8/16福岡国際空港から定刻に離陸したB−767は、お盆明けとはいえ、
20%以下の搭乗者を乗せて軽がると雲の上にでた。夕食の箱飯をいただ
いて、おもむろに隣のシートに移動し座席3つを使って横になった。
 B-767は、2-3-2の座席配列なので私が3席、妻が2席を使ってひたすら
リラックス。カンタスの福岡−ケアンズ直行便は、7.5時間で目的地に
到着。去年コンチネンタル機でグアム経由したのとは、桁外れに楽ちんで
しかも早かった。
 オーストラリア入国時に必ずあるはずの殺虫剤の儀式もなぜか無く、い
たって簡単に入国してしまった。
 ケアンズ空港は、小さいながらも(福岡国際よりは大きいか?)きれい
で、早朝(4:40 AM到着)でも両替所もちゃんと開いていた。両替を済ませ
旅行案内所で、パンフレットをごそごそあさり、その場で夫婦会議をおこ
なった。とりあえず今日の寝床が気になるので、ホテルの情報を集め「さ
て、ホテル捜しに向かうか!」と外を見ると真っ暗・・。時計は5:30AM。
市内行きのバスもまだ無い。「おし、レンタカーだ!」とレンタカー会社
のカウンターに向かうが予約してないので車がござらんと言われて「さて、
困った。」とりあえず外に出ると、タクシーがいたので、ここならOKか
な?と思っていたホテルの名前を告げて市内に向かった。
 市内までわずか10分だった。タクシーは、なかなか立派なホテルの前
に止まった。「開いてるかな?」と入口に近付くが扉(自動ドア)が開か
ない。レセプションをのぞいても誰もいない。「困った・・。」
 ドアの横には、セキュリティーシステムがあるが、なんのこっちゃ?分
からない。再びドアの前で夫婦会議をしていると、中に人影が見えた。
「ラッキー!入れるぞ。」とその人が出てくるのを待つ。ドアが開き、「
どうしたんだ?」と聞かれたので「ここに、泊まりたいんだ。」とつげる
と、レセプションは7:00AMにしか開かないと言う。この人は、このフラッ
ト(アパートメントスタイルのホテル)に住んでいる人だった。とりあえず、中に入れて
もらえたので、ロビーで待つことにした。それにしてもまだ6:00前だ。
 また夫婦会議をしていると、その人が帰ってきて、時間があるから一緒
にコーヒーでものみますか?と言うので暇だしホテルのことも聞きたかっ
たので「OK」した。「おいで」と言われて驚いた。どうやらその人の部
屋に行くらしい。「危ないか?」と思ったが、とてもそんな人には見えな
い。いざとなれば女房と袋叩きにして逃げれば・・。などと思いながらつ
いていった。その人は、50過ぎの優しそうなオージーだ。
 部屋は、すてきでとにかく眺めが最高。自己紹介などしているうちに仲
良くなってしまった。エスプレッソをいただき、彼の農場でとれたバナナ
とパッションフルーツまで食べさせてもらった。気づくと7:00になり、彼
も仕事があるからというので、一緒にレセプションまで降りて「またね。」
ということになった。
 ホテルの料金表を見て、目が飛び出た。ハイシーズンとローシーズンの
料金が設定されており、今はハイシーズンで、週A$1120と書いてある。飛
び出た目をみて、マネージャーがA$910にしてくれた。それでも高かったの
で、「安くしてー」と頼むとA$840(日本円で約8万円)になった。女房の
顔を見ると目が「決めろ!」と言ったので「OK」した。予算より多少高
かったものの、通された部屋は、いままで海外旅行で泊まった中で最高の
部屋だった。
 部屋には、大型冷蔵庫、食器、調理器具、洗濯機、乾燥機、アイロンに
掃除機と何でもそろっていた。極めつけはゲストルームまであり、2人が
泊まれるようになっている。
 少々高いが、ご機嫌で舞い上がっている女房をみると「まあ、いいか。」
という気になった。
 ひと休みしてホテルの外に出るとギンギラギンの太陽。でもカラッと
して汗ばむことはない。(8月下旬で最高気温が28度位。季節は冬だ
がケアンズは、常夏と言ってよい。)ケアンズ市内は狭く十分徒歩で移
動することができる。まずは、徒歩で市内見学だ。市内のいたるところ
にツアーの申込デスクがあり、クルージング、ラフティング、ゴルフ、
バンジージャンプ、ダイビング・・と面白そうなものばかり。とりあえ
ず明日は、グリーン島(グレートバリアリーフ内)に行ってみようとセーリング
ツアーを申し込んだ。
 早速、生活用品が必要になったのでスーパーに買物に寄った。日本の
80%くらいの値段が主で、肉とドリンク類はかなり安い。
 ホテルに戻り早めの夕食を済ませて、10:00PM前に寝息をたてていた。
#148 夏休みだ! IN ケアンズ (2)       砂の城
#4344/4347 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/11  11:47  ( 59)
夏休みだ! IN ケアンズ (2)  砂の城
★内容
 ツアーのピックアップが8:00AMなので簡単な朝食をして、部屋を出た。
ケアンズのツアーは、大半がホテルまでの送迎がついている。なかなか
便利だ。市内の公共交通機関はあるのだろうが、この旅行期間中全然気
が付かなかった。
 マリーナに到着し指定されたポンツーン(浮き桟橋)に行くと我々が
乗船する「オーシャン フリー」が停泊していた。かなりくたびれたヨ
ットだが、昼食込みでA$39ならまずまずだろう。コーヒーをのみながら
「いざ!出航だ!」
 マリーナから40分程は泥混じりのお世辞にもきれいとは言えない海
だったが、突然海の色が深いブルーに変わった。周りを見ると、我々と
同じようにグリーン島に向かう船やアウターリーフに向かう船などが見
える。どれも我々のヨットより船足が早くじわじわと追い抜いて行く。
「なに、時間はたっぷりあるさ。」とのんびりデッキにひっくりかえる。
最高の気分だ。海はきれいで天気もGOOD!風も爽やか。女房も気分
最高かと振り返ると、・・・・・・。
 顔色は悪く今にももどしそう(ゲロ)な雰囲気。こりゃいかんと思い、
一番ゆれの少ない船尾に連れて行き、「大丈夫か?」「少し眠るか?」
「薬飲むか?」と看病していたらグリーン島が見えて来た。今度は「が
んばれ」「もうすぐだ」と励まし、何とか無事に島へ到着した。
 島の周りは、珊瑚がいっぱいなので、船は島の沖200Mに停泊し、
そこからゴムボート(エンジン付き)で島に上陸。
 早速、水中目がねと足ひれをつけて、水べでパシャパシャしてみた。
からだに塩水を十分しみこませ、魚達と戯れる。妻は初めてのシュノー
ケリングなのでおどおどしていたが、30分もすると勝手にバシャバシ
ャしだした。そのうち昼飯時間となり、ボートが迎えに来た。船に戻る
とバイキング形式の昼食が用意されていた。「うー!腹減った!」と、
せっせと皿にとるが、妻は船に戻った途端気分がまた悪くなってきたと
言い、ちょっとだけ皿にとっている。
 対して旨い昼食ではないが、とにかくお腹がすいているのと周りの景
色で、最高のランチになった。昼からは島に戻らず、船の周りを泳いで
みた。所々に珊瑚が群生している場所があり、その付近には色とりどり
の魚がいる。もっとよく見たいがシュノーケリングでは、これ以上を期
待することはできない。「やっぱり、ダイビングのライセンスをとるし
かないね!」と深く思った。
 デッキで昼寝をしていると「そろそろ、帰るぞー」ということで、マ
リーナに向けて出発した。妻は僕の膝枕で熟睡している。寝ている間は
船酔はしないみたいだ。結局マリーナまで寝てたな・・・。
 ホテルに戻りシャワーを浴びると、かなりヒリヒリする。僕は元々日
焼けしやすい質だったので、サンブロックも塗っていたし、ほとんど上
着を着て注意していたのだが、かなり焼けてしまった。このぶんだと今
晩は寝れるかどうかが心配だ・・・。
 夕食を済ませ、落ち着いたところで、ホテルの前エスプラネードに出
た。もちろん、ろまねこさんに送ってもらった星座図を握りしめて。
 空を見上げても右左全く分からないが、星座図と比べている内にぴっ
たり合う位置が見つかった。「こっちが、南だ!」「とすると・・・、
お!サソリ座だ!」肝心の南十字星は・・「あった!」 昨年は、たぶ
んあれだと思うけど・・。などとやっていたが、今年はろまねこさんの
おかげでバッチリだ。「ろまねこさーん!ありがとう」と、北の空に向
かって2人で御礼を言いましたが、聞こえたでしょうか?
 明日は、クランダ、アサトーン台地の観光を予約しました。アボリジ
ニのダンスも楽しみです。
             「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
#147 夏休みだ! IN ケアンズ (3)       砂の城
#4350/4350 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/12  15:56  ( 43)
夏休みだ! IN ケアンズ (3)  砂の城
★内容
 朝、PICK UP前にUNIT60に住むオージーに我々がUNIT1に宿泊している
ことを告げるため部屋を訪れた。ノックして出てきたのは、息子だった。
しかも、まだ寝てたみたいで頭モサモサで、目をこすっている。「まず
いなぁー」と思いつつ「おはよう、ロスはいる?」と聞くと、なんだ?
こいつら・・。と思ったみたいでボソボソと言ったがよく聞き取れない。
「仕事か?」と聞くと「そうだ」という。「じゃ、また来るね。」と告
げて、そそくさと退散。さぞ、びっくりしただろう。
 PICK UPの時間になったので、ロビーに降りるとホテル前にバスが止ま
った。運転手に残りの支払いを済ませ、いざ!出発。あ!っという間に
ケアンズ駅に到着し、ここからはクランダ トレインという観光列車に
乗り換え、目的地に向かう。列車は時速30KM以下のゆっくりしたスピー
ドでガタゴトと進む。実は、昨晩日焼けがひどくてよく眠れなかったの
だが、この列車の振動がもろに激痛となって背中に伝わる。窓からの日
差しが股にあたると、これまたジンジンと傷みが走る。「ウゥー、情け
ない・・。」
 列車がクランダ駅に着くと、既に先ほどのバスが到着していた。バス
はクランダの中心地に向い、集合時間を確認して我々は、ぶらぶらとク
ランダマーケットをひやかしながら日陰を好んで歩いた。通りの向こう
をみるとバタフライ ファームがあったので、入場してみた。中には、
見たこともない蝶がヒラヒラと飛んで、人の頭や肩にとまっている。こ
んな所にくるとなんとなく気持ちが優しくなるようでいいねぇ。
 バスは、次にTinaroo Damに向かった。途中で果物屋に寄ったので、莓
と黄色くて丸い変な果物を買った。(後に食べてみると莓は少しすっぱ
く、変な果物はやはり変な味がしてとても食べれた物ではなかった。今
だにあれが何だったのかわからない) ダムを見学した後、Curtain Fig
Treeなる変な木を見に行った。この木は、幹の部分からだらだらと根が
垂れている木で。熱帯性の木なのだろう。と勝手に理解して「はい、記
念撮影」
 次は、何処に行くのかなぁーと妻と話していると、「あれ?アボリジ
ニのダンスは?」「・・・・」急いでチケットを出して見ると11:00AMと
書いている。「あら!見忘れた!」「ゲ!2人でA$29もしたのに・・。」
 バスは我々の失敗も気づかないままLake Barrineに向かった。湖で遊
覧船に乗ると、周りにいたペリカンが追いかけて来る。「かわいいもん
だなぁー」船長が船を岸辺に近付けているので、水の中をのぞいて驚い
た。妻が「ひぇ!何あれ?」と声をあげる。「巨大うなぎだ!」うなぎ
は太さ10センチ以上で長さ1.5M位だろう。蒲焼きにしたら凄いだ
ろうな?と思ったが、きっと食べても大味で美味しくないだろう。
 7:00PM過ぎにやっとホテルに着いた。明日は、ゴムボートで激流を下
るラフティングだ!!
            「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
#146 夏休みだ! IN ケアンズ (4)       砂の城
#4366/4366 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/14  13:26  ( 66)
夏休みだ! IN ケアンズ (4)  砂の城
★内容
 早朝、背中の傷みで目が覚めて、鏡に自分の姿をうつして見ても
やっぱり僕は「レッド ロブスター」だった。ここでは、僕のよう
な間抜けな日焼けをして真っ赤に腫れ上がったヤツのことをそう呼
ぶのです。
 6:40AMのピック アップで出発。ケアンズから出発するラフティ
ングツアーはマルグレーブリバー、バロンリバー、タリーリバーの
3コースでそれぞれ難易度があり上から順に 2甘口・3辛口・4激辛
となっている。むろん我々は、初心者なので激辛コース?のタリー
リバーを選んだ。「スリル大好き!!」
 タリーリバーに向かう途中からパラパラと雨が降ってきたが、ど
うせビショビショになるのだから気にしない。出発地点に到着した
ら水着姿になりヘッドギアとライフジャケット、そしてパドルが各
自に渡された。川岸に降りるとゴムボートが係留されているので、
指定されたボートに乗り込む。乗員は6人とスタッフ1人の計7名
で1ボートだ。最初に簡単な注意点などをあたえられたら、すぐに
出発。まず、ゆるやかな所で漕ぎ方と体重移動の練習を行い「瀬」
に向かう。タリーは40ヶ所以上の瀬があり、難易度は様々。
 僕は、ボートの先頭に座りその後ろに女房が座った。最初の瀬を
経験したあと「楽勝」を感じたが女房はまだ不安気。次の小さな瀬
を越えたときインストラクターが何か言っているので後ろを向くと
女房がいない・・。なんと遥か先に流されている・・。なんてヤツ
だ?期待通りに落水している・・・。ボートを寄せて荷物?を回収
した後、何故落ちたか聞くと「気づいたら落ちてた」だって・・。
 幾つかの大きな瀬を越えながら、岩にブチ当たったり乗り上げた
り、他のボートと水のかけあいをしているとあっという間に昼食を
する中間地点まできていた。昼食のオージーバーガーをたべて、タ
ーザンごっこ(ロープを使って川に飛び込む)をした。この時、決
してウケを狙って飛び込んだわけではないが、変な落ち方をして強
烈に股を打った。傷みにもがきながら川から上がると、日焼けで真
っ赤になっている股が今度は変色して紫色になっている。みるみる
内にドス黒いあざになった。情けない・・・・。
 気をとりなをしボートに乗り込む。午前中でだいたい慣れたので
午後は多いに楽しみながら川を下った。流れの緩やかな所で僕は、
川に飛び込みぷかぷか流されて遊んでいると、他のボートが我々の
ボートに忍びより、女房のライフジャケットを掴んで川に引きずり
落としていた。またしても女房だけが落水・・・。
 「楽しかったー!」と言うことで、終着点にたどり着いた。ラフ
ティングは、恐さを楽しむより、いかにバカ騒ぎして楽しむかであ
る。川岸についてみんなでボートを頭の上に乗せてそのままトラッ
クの荷台に放りあげると終了。ライフジャケットなどを返して、バ
スのところまでもどったところで、びっくり仰天!! なんと若い
白人女性が水着をきがえている。しかも、「オッオッオッパ・・。」
紳士の僕はすぐに目をそらして(早すぎたか・・)気づかない振り
をしたが、本人はあまり気にしてないようだ。 オーストラリアは
トップレス多いいもんね。どちらにしても、更衣室などと言うもの
は無いのでみんな道路脇で水着を脱ぐしかないのだが・・。我々も
仕方なくバスタオルで隠しながらその場で着替えを済ませた。中に
は「パラッ」とか「チラッ」などという人もいたようだ。
 帰路の途中で夕食をするためレストランにより、その場で今日撮
影してくれた写真とビデオの予約を受け付けた。ビデオは、最初の
10分だけそこで放映して、購買意欲をそそらせていた。でも、こ
れがみんなでみると盛り上がって本当に楽しい!我々もつい予約し
てしまった。
 暗くなってようやくホテルに到着した。 明日からは、いよいよ
ダイビングスクールに通います。
             「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
#145 夏休みだ! IN ケアンズ (5)       砂の城
#4372/4372 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/15  16:56  ( 41)
夏休みだ! IN ケアンズ (5)    砂の城
★内容
 今回の旅行の目的でもある「ダイビングライセンスの取得」と
いうことで、PRO−DIVEというダイビングショップにスク
ールの申込をしました。5日間でライセンスを取得するコースで
内容は、2日間の講習+プールでの実習と3日間の洋上実習。洋
上実習は、もちろんグレートバリアリーフで行い、そこでの宿泊
と食事はすべて料金に含まれている。器材のレンタルも、もちろ
ん込みで1人A$380。リーフでは、9ダイブ(ナイトダイブ1回を
含む)日本円で、3万5千円位。 日本だと8万円位するだろう。
ただし、ダイブスクールによっては、うんと高い店もあり、日本
人だとプラス A$100などというとんでもない店もある。
 我々のクラスは日本人専用クラスで、生徒は我々を入れて6人
だけ。インストラクターも日本人。我々夫婦以外は学生かワーキ
ングホリデーできている。少数なのですぐに仲良くなり、旅行の
話も弾む。午前中の講習を終えて、健康診断を受けるため、みん
なで近くの病院に出かけた。簡単な診察を行ったが、みんな異常
なし!! 昼食を済ませ、プールに向かった。日本のダイビング
雑誌等の広告では、よく「泳げなくてもOK!」と書いているが
PRO−DIVEでは、10分間水面で浮いられることと200
メートル泳げることが条件となっている。
 まずは10分間浮いていられるかのテストを行った。女房が心
配だったが、なんとかクリアできた。全員合格。次に器材を着け
てプールに入り幾つかの訓練を行う。水の中で呼吸ができるなん
て凄い!!などとはしゃいでいるうちに今日の訓練は終了した。
「楽しかった!」と思ったが、女房は青くなっていた。最後まで
頑張れるだろうか?心配だ・・。
 5:00PMに開放されたので、その足で薬局とスーパーへ買物に行
った。明後日から2泊3の洋上訓練で、女房の船酔が心配だった
ので薬局へ酔い止めを買いに行かなければならない。日本で酔い
止めのリストバンド(手首のツボを刺激するもの)を買っていた
が、全く効き目がなかった。ここでは、「スコップ」なる貼薬が
一番効果があるらしい。貼っているのを見るとピップエレキバン
みたいだ。一度貼ると72時間効果があるらしい。日本では見た
ことないなぁ。
 明日は、講習を受けた内容に対する筆記試験もあるので今晩は
2人で、テキストとにらめっこだ。
           「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
#144 夏休みだ! IN ケアンズ (6)       砂の城
#4382/4382 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/17  11:44  ( 28)
夏休みだ! IN ケアンズ (6)    砂の城
★内容
 昨日同様、午前中に講習を受けて2日間のまとめとして、なんと
筆記試験が待ちかまえている。ライセンス取得するためには、この
試験で50問中、40問以上正解しないと取得できない。2日間居
眠りせずにまじめに聴いていればかならず合格する!と言われたの
でそれを信じて神妙に講習を受けてきた。受講していた6人のうち
1人危なかったけど、インストラクターが「天の声」と称して不正
解部分を教えてあげたので、無事6人そろって合格だ!
 昼食後、プールの実習に向かった。簡単に昨日のおさらいをして
また、幾つか必要な訓練を行った。そして、「200M泳げること」
という条件をクリアするため、全員プールに飛び込んで泳ぎだすが
ここのプールはとても小さく、「10往復だ!!」と言われたが、
実際は100M位しか泳がなくて済んだ。心配していた妻も何とか
合格できた。後は、明日からの海洋で4回ダイビングすれば、ライ
センス取得だ!!
 明日からの準備のため、ダイビングショップに行き、各自の器材
を確保し、すぐに積み込みが出来るようにしてから開放された。
 少し時間があったので、2人でのんびり海岸沿いを散歩したり、
おみやげ屋さんをひやかしたりしながら、ホテルに向かった。
 ホテルに着くと、明日からの2泊3日のダイビングツアーに向か
うための荷造りをすませ、ゆっくりと夕食を作った。本日は、ステ
ーキだが、2人で350円以下。これは安いね。日本だと1200
円位かな?
            「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
#143 夏休みだ! IN ケアンズ (7)       砂の城
#4383/4385 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/18  12:32  ( 69)
夏休みだ! IN ケアンズ (7)  砂の城
★内容
 いよいよ、海洋実習に向けて2泊3日の船の旅に出発です。船には
我々日本人生徒6人と日本人インストラクター、各国からの外人生徒
30名と外人インストラクター+スタッフの計42名が乗り込んでい
ます。目指すはもちろんグレートバリアリーフ。天気が少し気になり
ますが、みんな元気に出発です。目的のリーフまで約3時間の船旅。
 簡単なミーティング後、各自にベットが割当られました。私たちは
4つしかない2階の個室を手に入れることができました。夫婦者はご
くわずかのようです。それ以外の人達は、船底の狭くて汚れたベット
を割当られ、中には食堂のソファーを割り当てられた者もいました。
ちょっと可愛そう・・。
 船が入江から出ると、海は突然不機嫌になり我々の乗った船をオモ
チャのよう転がし始めました。そのうち、デッキには人影がなくなり、
食堂からも人影が消えました・・。みんな船酔で各自のベットに潜り
込んでしまいました。妻も強力な酔い止めを使用しているにもかかわ
らず死んだように寝込んでしまいました。スタッフとインストラクター
そしてわずかの例外者をのぞいて・・・それでも船は波を蹴散らせな
がらエンジンの轟音をたてて、直走りました。
 実は、僕は生まれてこのかた乗り物酔いをしたことがなく、この日
もやはり元気いっぱいでした。酔わない者にとってゆれる船は、とて
も楽しくいもので早速2階の船首に立ち、大きなうねりが立つ度にワ
クワクしていました。もちろん、寝込んでいる人には「楽しいぞ!」
などとは間違っても言えませんが・・・。
 11:00AM少し前にようやく目的のリーフ(MILLN REEF)に到着し、早
速エントリーの準備です。今まで寝込んでいた人達は、起きるともっ
と辛いと言いながら、準備をすすめます。そのうち、何人かが海に向
かってゲロゲロし始めました。
 海に飛び込みマスクを通して海面を覗くと、「おっおー!」と感動。
7人で潜行し、海底に到着。深度計をみると10M。「おっおー!」
上を見ると遥か彼方に海面が・・。「おっおっおー!」すべてのもの
に感動してキョロキョロしていると、インストラクターから「注目し
ろ!」と合図があった。これまでプールで練習した内容を復習するた
めだ。妻は、恐怖心のためか幾つかの課題が旨くこなせていない。か
なり、緊張しているみたいだ。インストラクターは、出来るまで何度
もさせた。ダイビングは危険と隣あわせだからだろう。
 ひと通り復習が終わると少し海底を泳ぐことになった。いろいろな
珊瑚が群生している。その中から怒ったように「クマノミ」という魚
が顔を出している。いろいろな物に感動しながらも、なかなかみんな
にその感動が伝えられないもどかしさを感じながら浮上した。
 浮上するとみんなが海底でためた「感動」をぶちまけあった。「見
たかあの魚!」「「凄いぞ!」「耳がいたい!」「死ぬかと思った!」
等など。
 船に上がり「あー!腹減った!」と食堂に行くとたった今、輝いた
目をしていた連中はすべて「気持ち悪い・・。」となり「俺、飯いら
ない」と船底に消えていった。妻も食堂で横になったまま動かない。
僕は、「大丈夫か?」と言いつつも、昼食を皿いっぱいに取って、モ
グモグ食べた。ダイビングするとお腹が減るのです。
 2時間程休憩して、再度エントリーの時間が来た。寝ている連中を
起こし準備。昼食食べてないヤツがなぜかまたゲロゲロやってる。そ
れを喜んで魚が寄ってきている。エントリー後すぐに残った課題をこ
なす。1本目よりみんな落ち着いているが、女房はまだパニック・・。
 40分程潜って、浮上。簡単なミーティングをするが、みんな気持
ち悪くてろくに話を聞いていない。それが終わるとすぐに、ベッドに
向かった。デッキに出て周りを見たが、何も見えない。島も他の船も
この海には自分達しかいないような錯覚をおこす。少し退屈になった
ので僕もお昼寝。
 目が覚めると、もう夕食だと言う。疲れた為か良く寝た。もちろん
夕食もタップリ食べた。気分の悪かった連中も少しは食べれたみたい
だ。明日には船酔いもなおるだろう。「さあ、寝るか!」
             「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
#142 夏休みだ! IN ケアンズ (8)       砂の城
#4391/4395 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/20  11: 4  ( 69)
夏休みだ! IN ケアンズ (8)  砂の城
★内容
 ググーッと船が大きく傾いた拍子に目が覚めた。6時を少しまわって
いる。海の上で迎える朝は、空と海が水平線でとけあう朝焼けとともに
やって来る。「不思議な気分だ。」風はヒンヤリして、船にあたる波の
音以外は、すべて静寂に包まれている。
 昨日のリーフから別のリーフ(FLYNN REEF)に移動するため、船はけた
たましいエンジン音をたて静寂を破った。
 朝飯前の早朝ダイビングだ。天気も良く、海の透明度も高い。水温が
少し低そうだが、何のこれしき。
 海底15Mに潜行すると、昨日とはまた違った世界が広がった。ここ
から先はなかなか文字にしにくい・・・。潜水していられる時間は、深
度や個人差によってまちまちだが、だいたい30〜40分程度。貴重な
時間だ。魚と戯れていると「あっ!」という間の浮上。
 「うー!腹減った!」昨日死にかけていた連中も良く食べる。食べ終
わった食器は、船尾で軽く洗うようになっている。そこで、残飯はすべ
て海に捨ててしまう。「海を汚す」と思うだろうが、残飯はすべて魚の
餌になってしまう。この辺りの魚は、鳥の骨まで砕いて食べてしまう。
 船尾で騒いでいるので覗いて見ると、「ナポレオン」が来ている。や
はりナポレオンという名前がつくだけあって、優雅なものだ。でも、あ
のナポレオンは小柄で有名だったよね。上から見ていると次第に「優雅」
ではなく「のろま」なのだと気づいた。みんなでナポレオンに餌をあげ
ようと、そちらに残飯を投げるが「のろまなナポ」はすべて他の魚に餌
をもっていかれた。「気の毒な奴・・。」
 2時間程休んだので2本目のダイブの用意に取り掛かった。しかし、
食後なのでどうもモヨウしてきて・・。みんなで「ダイブの前はトイレ
を使わないようにしような!」と約束していたのだが、こればかりはね!
そこで、こっそりトイレに入り元気なウ○コをだして、なに食わぬ顔で
準備をした。「さあ!エントリーだ!」と船縁によると、「おお!あれ
はまさしく・・。」他の人も気づき、「誰だよ!」と言うのですかさず
「ゴメン!あれは、俺のだ!」と自白してしまった。しかし、そのウ○
コもすぐに魚の餌食となってしまった・・・。「よし!行こう」と僕が
1番に飛び込んだ。トイレットペーパーが目の前を横切った・・。
 このダイブは、ライセンス取得のためのラストダイブだ。妻も気合い
が入っている。そして35分後、我々は全員そろって「オープン・ウオ
ーター・コース」を無事に卒業した。
 再び、2時間休憩をとり3本目の準備に入った。今回はインストラク
ター抜きの生徒6人だけで潜ることになった。「何かあったら大変だ」
と、多少不安はあるものの、海に入るとそんな気持ちは何処かに飛んで
行ってしまった。「のろまなナポ」を見つけ超接近を試みるがうまくか
わされてしまう。「水中では、人は超のろまだ。」
 夕食後、本日最後のダイブは「ナイトダイブ」だ。各自がライトを持
ち、海中へ入った。夜の海はなんだか恐い。昼に比べて透明度がかなり
落ちている。海面から底を確認することができない。みんなとはぐれて
しまう不安を感じながらの夜の海中散歩となった。しかし、夜の海底は
昼間と違う色々な発見を我々にもたらしてくれた。幅60センチをこす
巨大なシャコガイ。触手を広げた珊瑚。昼間は見なかった種類の魚たち。
もっともっと潜っていたいが空気の残量が少なくなったので、夜の海底
世界にさよならを告げた。
 船でのんびりしていると、2Fのデッキでパーティーが始まった。今
朝リーフを移動中、トローリングをして釣り上げた魚の刺身とフライの
パーティーだ。日本人以外は、ほとんど刺身には手をつけない。食べて
も1、2切れ。美味しいのに・・。フライも美味しい。
 空を見上げると満天の星空。凄い、ケアンズ市内とは比べものになら
ない。空を指さし、「あれが、スコーピオン」「あれが、南十字星」と
教えると、みんな「どれどれ」と感心を示す。私たち夫婦以外は2カ月
以上オーストラリアにいるのだが、どれが南十字星だか知らなかったそ
うだ、「ちょっと待って」と「ろまねこ商会の星座図」をもって来てみ
んなに説明する。みんなも、「見せて見せて!」と星座図を空に掲げて
「あれだ!」とかいっている。ろまねこさんに感謝、感謝。
     「明日も、天気でありますように・・・。」
         「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)

#141 夏休みだ! IN ケアンズ (9)       砂の城
#4400/4400 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/22  10:58  ( 42)
夏休みだ! IN ケアンズ (9)  砂の城
★内容
 本日の1本目は、なんと6:30AMに潜水開始だ。早朝DIVEはウエット
スーツを着ていてもかなり寒い。妻と2人で、コンパスをたよりに海中散
歩。途中で方角が分からなくなったので、やむを得ず一旦浮上して船の位
置を確認し、再度潜行した。空気の残量が少なくなったので、少し急がな
いと・・。ここで、ビックリ仰天!「サメだ!」海中では物体が実物より
大きく見えるのだが、どう見ても2Mのサメが10M先を泳いでいる。妻
にそれを知らせるとその場で硬直状態になった。「死んだふり」でもしよ
うか?と思ったが、良く見るとホワイト・チップ・リーフ・シャークだったので「こいつは、
大丈夫だ!」と妻の手を引いて船に向かった。それにしても、水族館以外
でサメを見るのは、初めてだったので驚いた。
 2時間弱、休憩をとり再度ダイブ。ダイビングは、回数を重ねる度にど
んどんその楽しさを実感することができる。
 11時少し前に本日最後・・このツアー最後のダイブに向かう。潜行を
開始すると同時にまた、サメが現れた。今度は、もっと近付きたいと思い
追いかけるが、サメに嫌われた。その代わり「でかいウツボ」に遭遇した。
岩の隙間から顔を出し、覗こうとすると怒って口を「パフパフ」言わせな
がらぬぅーっと出て来る。噛まれると大変なので、ほどほどにしてラスト
ダイブを楽しんだ。
 楽しい昼食を済ませると、船はケアンズ目指して帰路についた。30分
もたたない内に、今まで元気だった連中がみるみる青ざめベッドにもぐり
込んで行く。「そういえば、往路以上に搖れが激しい」誰もいなくなった
食堂からホクホクしながら2Fの船首に向かった。「ジェットコースター」
みたいに楽しい。「やっほーっ!」
 港に到着後、器材をかたづけて一旦解散。7:00PMから打ち上げパーティー
をすることになっている。ホテルに戻るとレセプションにメッセージが入
っていた。ロス(UNIT60に住むオージー)から「今晩遊びにおいで」と言
う伝言だった。部屋で一息つき、スーパーでパイを買って、ロスの部屋に
行った。出迎えをしてくれたのは、ロックン(息子)だった。先日の寝起
きを襲ったことを詫びて、部屋に入れてもらった。奥からロスと奥さんの
ダイルが出てきた。簡単に挨拶をして1時間程楽しい時間を過ごすことが
できた。もっと居たかったのだがパーティーがあるので、そのことを告げ、
2日後にまた遊びに伺わせてもらうことを約束して、おいとました。
 パーティーで楽しい時間をすごし、ホテルに戻ったのは11:00PMを過ぎて
いた。少し疲れたので、明日は一切スケジュールをいれずにボーッとして
過ごすことにしよう。
               「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)

#140 夏休みだ! IN ケアンズ (10)      砂の城
#4415/4416 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/25  11: 8  ( 37)
夏休みだ! IN ケアンズ (10)  砂の城
★内容
 本日のスケジュールは無し。だから、昼近くまでベッド
にしがみつき、朝風呂にゆっくりつかって疲れを癒した。
毎日遊んでいても、やはり遊んでばかりでは少し疲れてし
まう。もちろんストレスなんて溜らないけどね。
 昼過ぎに天気がいいので、ブラブラ散歩しようか?とホ
テルを出た。通りは静かなもんだ。ケアンズ自体はマリン
スポーツや海水浴が出来るわけではないから、ここに遊び
にきている人は、朝からセーリングやダイビングなどのツ
アーに参加してこの時間は街から居なくなってしまう。
 ホテルの裏通りに行くと小学校があったので、近付くと
子供達が運動場?で遊んでいる。掃除をしている子がいた
ので、妻が「ちょっと入ろう」っと敷地内に入ってしまっ
た。その子をつかまえて何か話をしている。後から入って
何を話しているか聞くと、「ここを掃除するのは僕の係だ」
とか「掃除はたのしいぞ!」「学校は好きだ」「あんたは、
先生か?」等など。
 小学校を一回りして小さな公園のベンチに座っていると
後ろから日本語で「こんにちは」「私はOOです」と話か
けてきた。振り返ると小学生の女の子が2人立っている。
もちろんオーストラリア人。「日本語上手だね」と言った
がそれは分からないらしく、首をかしげた。英語で同じ事
を言うと「ありがとうございます」と日本語で返ってきた。
何処で習っているのか聞くと、学校の授業で日本語を勉強
しているのだそうだ。「へぇー」と感心していると「さよ
なら」と去って行った。早く帰って遊びたいのだろう。
 掃除をしていた男の子も今の女の子たちも制服(別々の)
だった。オーストラリアの小学校は私服ではないのだろう
か?などと話しながら海岸沿いの公園まで歩き、芝生に腰
をおろしてまたのんびりと時間を過ごした。
 ホテルに戻り「おっしゃ!」と誰もいないホテルのプー
ルで泳いだり、部屋の掃除したりして午後を過ごした。
    「こんな1日もなかなかいいものだ。」
         「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)

#139 夏休みだ! IN ケアンズ (11)      砂の城
#4428/4428 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/27  14:45  ( 69)
夏休みだ! IN ケアンズ (11)  砂の城
★内容
 今日は、海外で初めてのゴルフだ。春にアメリカでトライしようと
思ったが、その願い果たせず今回こそは、と狙っていた。レンタカー
をかりていれば、直接ゴルフ場に行くのだがゴルフ場に行くためにレ
ンタカーを借りるのはもったいないので、送迎着きのゴルフパックを
利用することにした。プレイ費+送迎+道具一式で1人A$65だから、
日本円で約\6000(自分でコースまで行って申し込めばプレイ費+道具
1式で約半分)。コースはパブリックだが一応、本コース。ただし、
カートは手押しだ。電動に乗りたい時は別料金。コースはケアンズゴ
ルフクラブで、市内から20分ほどのところにある。ボールとティー、
手袋は持参していたが、なにせ女房が一緒なのでロストボールを6つ
買った。コースは、フラットでとにかく「OB」がほとんどない。ち
ょっとスライスしても隣のホールから打つことができる。コースもす
いているので、もちろん2人でプレイできるのがうれしい。
 しかし、どんなに広いコースでもやはり女房の腕前では、まともに
ゴルフを楽しむとはいかないのが現状だ。INを終わって86も叩い
ている。しかも、空振り10回以上を見逃してやってだ。女房に「楽
しいか?」と聞いてもムスっとしている。そらそうだろう。ラウンド
終了時点で女房170のド素人ゴルフでしたが、ハンディを100や
っていたので、87 vs 70で 女房の勝ち。それを教えて「楽
しかったか?」と聞くと「すごく楽しかった!」だと・・。僕も日本
だと90を切ったのは初めて。それだけコースが優しいのネ。
 ホテルに戻りロジャース・ファミリーを訪問するのに手ぶらでもな
んだな、と花屋をさがしにでかけた。きれいな花を見つけたのでちょ
いと高いがそれを買って、ついでに文房具を売っている店で「折り紙」
を買った。こちらでは「GLOSSY PAPER SQUARES」だって。よくこんな
物あったな。
 約束の時間に伺うと、ロスが出迎えてくれた。花を渡すと大喜びで
ダイルが帰ってきたら渡してくれと言われた。ロックンの部屋をのぞ
くと6畳ほどの部屋でに自転車を持ち込んでチューンナップしている。
ロックンは、トライアスロンレースによくでるそうだ。普通のトライ
アスロンは、1人で水泳−自転車−マラソンをするが、ロックン達は、
それぞれの担当がいて3人1チームでレースをする。ロックンはもち
ろんチャリンコ担当。先週そのレースがあったばかりで、その時の写
真をみせてもらった。ロスがキッチンで呼んでいるので行ってみると
大きなスチロールの箱を見せる。「なんですか?」と聞いたが、よく
聞き取れなかった。中を覗くと「エビ」がいっぱい氷詰めにされてあ
る。しかも、後でご馳走してくれるそうだ。「ラッキー!」
 そのうちダイルが仕事から帰ってきたので花を渡すとおお喜びだっ
た。ダイルが、今日からマーケットプレイスで「ジャパン・フェステ
ィバル」があるそうよ、とチラシを見せてくれたので、日本の「折り
紙」知ってる?と聞くと、聞いたことはあると言う。そこで、妻が折
り紙もってきたから一緒に折り紙で何か作りましょう!ということに
なった。やはり、ここは折り紙の代表選手である「折り鶴」しかなか
ろうと妻が手本を見せながらロスとダイルにコーチしている。やはり
2人はすごく不器用でコーチも悪戦苦闘。それよりどうも僕の知って
いる折り鶴とちょっと違うみたいなので、妻に「ちょっと間違ってな
いか?」と教えるが、聞く耳を持たない。しかも、2人に「彼は、間
違っている」と説明している・・。2分後、妻は自分の間違いに気付
き、2人に大笑いされたのは言うまでもない。
 しばらく彼らの農場の話やロックンのアルバイトの話などをしてい
ると「エビ」が料理できたよっと声がかかった。テラスで夜景を見な
がら食事ができるように準備をした。ここからの眺めは最高だし料理
もすごく美味しい。みんなで作った「折り鶴」をテーブルの上に飾っ
ているのも心ニクイ。
 日本のこと、オーストラリアのこと、と話は尽きないが、時計を見
ると既に10時を過ぎている。4時間以上もたったのか?とびっくり
したが彼らは明日も仕事があるので、みんなで写真を撮ってからおい
とますることにした。
 部屋にもどり、急いで「登別の湯」に入って。ベッドにもぐり込ん
だ。明日は、初体験の「お馬パカパカ」である。
             「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)

#138 夏休みだ! IN ケアンズ (12)      砂の城
#4438/4438 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/ 9/29  11:19  ( 46)
夏休みだ! IN ケアンズ (12)  砂の城
★内容
 7:30AMにピックアップの予定だが、待てど暮らせど誰もこない。
マネージャーがレセプションから確認の電話をしてくれくが、既に
迎えに出ているので待ってくれとのこと。40分遅れで到着。運転
手が言うには、途中で車が故障したとのこと。「嘘つき!」
 とりあえず、出発したが他にも拾う人がいるようで、紙を見なが
らキョロキョロしている。遅れたため客が居なくなったのだろうか?
 少し捜して諦めたみたいで、次の場所に移動した。しかし、今度
は場所が分からないらしく、同じ場所をうろうろしている。そのう
ちまた移動して台湾人の3人をやっと拾った。これで終わりか?と
思ったら、電話をしてまた、最初の場所に戻ったりしている。
 正直言って、「グラグラ」きました。9:30AMすぎに僕たちのホテ
ルの前をまた通ったのです。女房と「止めようか?」と話をしまし
たがこの時間だと中途半端で・・・結局その後まだまだ迷いながら
数名の客を拾いやっと牧場へ到着。もちろん、予定より3時間近い
遅れ。午前中の乗馬はどうなるんだ?と思いながらも当の本人は、
涼しげな顔をしている。「この野郎!ぜったい料金割引させてやる
からな!」と心の中で誓った。とにかく、いらいらしても仕方ない
ので、「まあいいか」と気分を切り替えた。
 到着した小屋の前でコーヒーを飲み、馬を囲っている所に入って
行った。足元はウOコがゴロゴロしており、以外と臭い。臭くてい
やなら馬になんか乗るな!と言われそうなので我慢、我慢。
 頭にあったヘルメットをもらい、性別や体重に応じて適した馬を
与えられた。鞍を付けて「右に引っ張れば右、左なら左、止まると
きは両方を引っ張る」「さあ、乗れ!」ときたもんだ。
 「初めてだって言ったろ!」と思ったが、「何とかなるか」と、
とりあえず騎乗した。「おー、恐い!」「おい、動くな!」と言っ
ても馬は勝手に動き回る・・・。
 いろいろ、練習するのかと思ったがいきなり外に出て行く。妻に
左右の曲がり方を聞いて、少し試しながら付いて行く。立ち止まる
ヤツ、道をそれるヤツ、他の馬を噛むヤツ・・馬は乗り手を見ると
聞いていたので、馬にバカにされないように蹴りをいれるが、全く
言うことを効かない。
 2時間ほど乗って牧場に戻って来たときは、お尻の骨が痛くなっ
ていた。昼食のステーキを食べ近くで散弾銃を打たせてもらって、
今度は少し遠くまで行くらしい。川を渡ったり、丘をのぼったり、
とても初めての乗馬とは思えない程の経験ができた。牧場に戻る頃
にはあたりは薄暗くなっていた。結局今日の予定を全部3時間遅れ
でやってしまった。
 なかなかハードだったが、いい経験をしたのできちんと2人分の
A$140(約\13000)を支払った。
 ホテルに帰り着いたのは10時近かった。「疲れた!」
         「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
#137 夏休みだ! IN ケアンズ (13)      砂の城
#4452/4452 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/10/ 2  10:45  ( 28)
夏休みだ! IN ケアンズ (13)  砂の城
★内容
 ダイビングのライセンスを取得して初めてダイビング&シュノーケリング
のツアーに参加した。凄く安いツアーだったので、送迎は無いが、マリーナ
までは、歩いて10分程度なので朝の散歩にちょうどいい。ヨットでリーフ
までの往復と昼食+2DIVE(全器材レンタル込み)で1人A$69日本円で
約\6300と安い。ボロ船のボロ器材かと思ったが船も器材もGOOD。
 天気は最高で、波も無い。でも妻は少し気分が悪いようだ。2時間程して
目的地のリーフに着いた。少しシュノーケルで遊んでからダイビングをした。
しかし、この周囲はかなり浅く最高深度で4Mしかない。5Mまでなら素潜
りできるので、タンクの空気がもったいない。周りも思ったほどいいポイン
トはなかった。不満を残しながら船に戻った。それでも、お腹は減っている
ので、昼飯がうまかった。
 昼食後、少しリーフを移動したので今回はなかなかのポイントだ。ここは
特にナマコが多い。グレートバリアリーフのナマコは、太さ15センチで長
さが60センチもある巨大なナマコだ。しかも外観はグロテスク。
 ナマコをひっくり返して遊んでいて、ふっと上を見ると「おおー!マンタ
だ!」とびっくり。急いで妻に教えると妻もじーっと見ている。小判サメを
4、5匹連れて、悠然と海面近くを泳いで行った。「感動!」
 船に上がりすぐに服を着てサンブロックをぬる。前回の学習がきいている。
「さすがだ!」・・・。船は帰路に着いた。
 明日はどうしようか?と妻と相談するが「朝寝坊」&「街中ブラブラ」が
いいと言う。最後の日をボーッと過ごすのはもったいない、がまあいいか?
 翌日は本当にただボーッと過ごしてしまったので、日記には書くことがな
い・・・・。とりあえず、「今日も1日良い日でした」としておこう。
                「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
               「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)
#136 夏休みだ! IN ケアンズ (14)      砂の城
#4457/4457 ワールド「世界の旅」
★タイトル (XEH83411)  92/10/ 4   0:25  ( 69)
夏休みだ! IN ケアンズ (14)  砂の城
★内容
 昨晩、ロス宅に部屋から電話を入れ、早朝の散歩に連れて行って
もらう約束をしていた。ロスとダイルは毎朝近くの山に散歩に出か
けるという話を聞いたからだ。6:00AMに約束をしていたので、その
時間に部屋を訪れると、「これから運動するぞ!」といういでたち
で登場。地下の駐車場に向って車に乗り、15分ほど走ると小高い
山の麓に着いた。ここで虫避けスプレーを吹って出発。
 ゆっくりお話でもしながら・・・と思っていたら「ちょっと!」
「おいおい!」・・やけに早いペースで登って行く。とてもお話を
しながらなんて状態ではない。後ろを振り向くと妻が「へえへえ」
言いながらついて来ている。その後ろからダイルが「それ!それ!」
と追いかけるように登って来ている。そういえばダイルは山登りが
好きで、エベレストも登った事があるのだった。ロスが頂上付近に
なって更にペースをあげるので大変だったが、どうやら日の出を見
せようとしているようだった。
 頂上に着くと遥か彼方の水平線から太陽が昇りだした。「うわー!
きれいだ!」太陽が水平線から昇りきると同時にケアンズの街の明
りが消える。正月ですら日の出を見ることが無いのに今回の旅行で
2度も日の出を見ることが出来た。どちらも感動的な日の出だった。
 「行くよ!」とさらに尾根をつたって隣のもう少し高い山に向か
って登りだした。頂上からは、ケアンズ空港がよく見える。頂上で
ゆっくりしたいが、2人とも仕事があるのでそうもいかず、すぐに
また違うルートで麓に向かった。途中ターキーがウロウロしていた
りして、良い自然が残っている。それでも、麓近くでハイキングに
来た人だろうか、山にゴミを捨てた跡を見るとロスが悲しそうな顔
をしたのが印象的だった。
 車にもどるがホテルとは逆方向に走りだした。「少し時間がある
からね」とその周りを少しドライブして1件の家の前で車を止めた。
「この家は私たちが17年間住んでいた家だよ」という。近くには
植物園もあるし、すごく素敵な家だった。「素敵な家ですね」とほ
めると本当にうれしそうにダイルが笑った。どうして今のフラット
に引っ越したのか聞くと失礼かと思ったので「農場も素敵ですか?」
と話をかえると「来年は、いしょに農場に行こう!」と言ってくれ
た。そうだ、この前遊びに行った時、女房が勝手に「来年もくるか
らね!」と約束していたのだった。
 ホテルに着き、エレベータで別れの挨拶をして部屋にもどった。
飛行機は12:00PM発なので急いで簡単な朝食をとり、ゴミを捨てたり
部屋のかたづけをした。いよいよ帰るのかと思うと淋しい気持ちが
こみ上げてくるが、旅行をしているといつもこの淋しさを味わうの
だが今回の旅は特に辛い・・。レセプションでチェックアウトを済
ませ、タクシーを呼んでもらい空港に向かった。飛行機は定刻より
20分遅れてテイクオフ。「また、来年」と心の中でつぶやいた。
 今回の旅は今までの旅とまったく違ったスタイルの旅になりまし
た。これまでは観光中心の旅でしたがバカンス中心の旅はまったく
違った経験や感動を与えてくれました。中でもいちばん違っていた
のは彼らロジャース・ファミリーとの出会いでした。旅先でその土
地の人と友達になったのは初めてです。彼らの生活習慣、そして何
を大切に思い何を悲しく思うのかなど・・・ほんの少しですが分か
ったような気がします。
    これからも、こんな旅がして行きたいと思います。
 身勝手な旅日記になってしまい、読みづらい箇所が多分にあった
ことをお詫びします。意見や感想などたくさんいただき、楽しく旅
日記を綴ることができました。
       ** ありがとうございました **
                         END
             「砂の城」&「白鳥の城」(北九州)