子連れ旅 IN HAWAII    1回目  

 昨年(98年)の夏、妻と2歳8ヶ月の長男、11ヶ月の長女を連れて行って参りました、憧れのハワイへ。この旅行記は海外旅行がしたいのだけれど、子供が小さいからチョット不安と二の足を踏んでいる方たちの、少しでも参考になればと思って書いています。私たち夫婦はもちろん旅のベテランではありません。年に1度海外旅行が出来たらいいねって程度です。

            準備編          

 私たちは、何故かこれまでハワイだけは旅先として避けていました。「なぜ?」って聞かれると「ありふれてる」とか日本人ウジャウジャしててヤダ!ってイメージがあったのかな。じゃあ、「何故か」じゃないじゃん・・・。

 長男が生後8ヶ月の時、無謀にもグアムへ行き、子連れ旅行の知識や経験がなかったため、地獄の様な思いをしたのですが、今度は2人の子供を連れて海外旅行を楽しもうと決意したのだから、やはり海外旅行って止められませんね。ちょっとわがままとも思いましたが、グアムの子連れ旅を経験していたので、何とかなるさ、と言った妙な自信がついていました。子供がいない時は夫婦でヨーロッパへも遊びに行っていましたが、飛行機の中で13時間缶詰なんて考えたら子供にはやはり辛い。そこで、何処にしようかなぁ?って旅行雑誌をめくっている時、「何故子連れや芸能人はみんなハワイに行くのだろう?」って素朴な疑問がわき、きっと何かそれなりの魅力があるに違いない思ったのです。

 いろいろ調べているうちに1冊の本と出会いました。池澤夏樹さんという方が書いた「ハワイイ紀行」と言う本で、これを読み進むうち是非ハワイに、いやハワイイに行きたい!って気になりました。それぞれの島には、それぞれ違った魅力があるみたいですが、そこは子連れ旅なので、あまり移動は出来ない。この場合、したくないとも言えます。そこで1カ所か2カ所の滞在型スタイルをとることにしました。我々の利用する空港は福岡国際空港なので、お隣の韓国の航空会社を利用すると絶対安いのですが、それだとソウルを経由し、機内滞在時間が長くなります。それに反し現地時間は短くなるし子供連れにとって、機内で過ごす時間は少しでも短いほうがいいのでチョット高くなりますが、JALのリゾッチャで直行する方法をチョイスしました。

 大阪や東京の方ならビッグアイランド(ハワイ島)へ直接入れるようですが、福岡−関空って移動も面倒だし、「さて・・・」と悩みます。ホノルル(オアフ島)だけの滞在だけは「勘弁!」だったので、ホノルルからカウアイ島へ飛んで、そこを中心に過ごし帰りにちょっとホノルルで買い物でもしようかってことにしました。航空券は国内の代理店にお願いしました。実はハワイだと各島へ渡るローカル航空会社のフライトがいくつかあるのですが、それを日本で予約するより日本からハワイへ利用する航空会社を通して予約する方が断然お得だからです。

 宿泊は安くて快適そうなところをインターネットで情報収集の傍ら探し、Eメールで直接申し込みました。レンタカーも同様の方法で予約を考えたのですが、無名なレンタカー会社だと車がポンコツの可能性が高くなります。だいいち空港にオフィスが無いじゃん。それで、日本の国内サーチエンジンで日本に代理店を持つ一番割引の大きかったレンタカー会社をネットでサーチし予約完了。このとき、子供のシートをリクエストすることを忘れてはいけません。日本でもようやく法律で規制されることになりましたがアメリカは幼児に必ずこのシートを使用しなければならないからです。日頃子供をチャイルドシートに固定していない方は、旅に出る前に子供がシートに座る訓練が必要ですね。我々は日頃から子供がどんなに泣き叫ぼうとチャイルドシートに縛り付けていますので、その心配はありませんでした。実際、習慣にしてしまうとチャイルドシートで子供が愚図ることもありません。



 さて、出発当日。朝から子供をしっかり遊ばせて、疲れさせておきます。我々の乗る飛行機のテイクオフは夕刻なので、自宅を15時過ぎに出かけます。私たちもヨーロッパ方面へ出かける時は、福岡から成田へ移動していたのですが、欧州やハワイなら福岡から出国するにかぎります。なんせ、空港使用税が無料(99年5月20日より新ターミナルが完成し有料となった)ですから。車は空港そばの1日千円の駐車場に預けました。去年は1日八百円があったけど・・。空港まではその駐車場の無料送迎サービスがあるので、なんとも便利。自宅から車で空港へ向かう途中、予定通り子供たちは1時間弱の昼寝をしました。絶対に寝かさないって方法もありますが、無理に寝かさないと逆に無茶苦茶ご機嫌斜めになって機内で愚図る可能性があります。少し短めの昼寝が最適であると我々は判断しています。

 次にチェックインの時、リクエストしていたバシュネット(年齢と体重制限有り)とベビー&チャイルドミールはOKでした。しかし、妻の食事をベジタリアンでリクエストしていたのですが、オーダーされていませんでした。これは旅行代理店のミス。しかし、こんなこと旅をしていれば、よくあることだし、カウンターでいくら騒いでも手遅れだと言うことがわかっているので、気にしないのが一番。あまり早くチェックインしても、時間をもてあますので、空港内をうろうろ探検することにしました。これまでも何度か探検はしているのですが、子供に運動させる意味でもこれは必須項目ですね。

 しばらくして搭乗案内を見るといつの間にか最終案内になっている。私たちは大慌てでパスポートコントロールに駆け出しました。ここで、ちょっとしたハプニングがありまして、出国カードの記入を忘れていたためちょっとあわてていました。子供をおとなしくさせるため、お菓子のラムネを持たせていたのですが、それを、子供が床にばらまき、さらに大慌て。ちょっと慣れてるからってやはり、余裕をかませすぎてはいけませんねぇ。子連れ旅の基本は余裕をもってですから。

 なんとか手続きをすませ、機内へ身体を滑り込ませました。席は中央の4人がけ。上の子供は席を確保していましたが、下の子は2歳以下なので、席をとっていません(その為のバシュネット)。しかし、誰もこなかったので、ラッキーとばかりにあいている席をフル活用させてもらいました。グアムの時みたいに、子供が愚図ってほとんど立ったままだったことが嘘のように、楽チンなフライトでした。もちろん、なにも努力しなかったわけではありません。機内で子供たちが退屈しないためのグッズをちゃんと準備していたのです。ここで気をつけないといけないのが、おもちゃも音の出る物はなるべく避けるのがよいと言うことです。せっかくおもちゃでご機嫌をとれても、そのおもちゃのガチャガチャ音が周りに迷惑をかけることがあるからです。まわりを見回すとハワイ便はやはり子連れが多いですね。用意周到でない子連れの方で悪戦苦闘し、周囲に迷惑をかけている方もいました。旅が快適であるかを大きく左右する機内では、バッチリでした。しかし、神経質な私は結局一睡も出来なかったのですが・・・。

                                   つづく

次回はハワイ到着編となります。