子連れ旅 IN HAWAII    4回目  

憧れの

 長男の「おきる」連呼で目が覚めました。明け方にも1度トイレに起きたのですが、涼しい海風と波の音が寝ぼけた頭に心地よい。チョット無理はしたけど、ハワイに来て良かったと思える瞬間ですね。 時計を見るとちょうど9時になるところ。暗闇で耳にした波の音と違い、波は元気一杯にビーチに押し寄せ、大きな音を立てています。この辺りで泳いでいる人はほとんどいません。ちょっと泳ぐには波が高すぎます。でも、風と波の音を楽しむにはこのくらいの方が良いですよ。

 空は南の島の青空です。昨日の疲れもほとんど感じません。妻もようやく起きてきました。子供が生まれる前ならちょっとシャワーかプール・・・って気分ですが、今はそうも行きません。昨日ショッピングセンターで買った材料で朝食をとることにしました。

 せっかくラナイがあるので、朝食は海を見ながら食べることにします。小さな子連れ旅では、食事に時間がかかることだけは覚悟していた方が良いですね。

我が家ではだいたい、1時間から1時間半は費やしています。だから、今日どこかへ出かけるにしても11時くらいだろうと検討をつけ、じゃあ何処いこうか?となるわけです。朝食はなるべく簡単に出来る物(パン、果物、卵、サラダ)を選んだつもりでしたが、慣れないキッチンとラナイまで物を運ぶのに意外と手間がかかりました。ついでに娘がちょうど後追いする時期だったので、ママにおんぶをせがみなかなか準備をさせてくれません。それでも、なんとかいい気分で食事を済ませることができました。

出かける準備が出来たのはやはり11:30でした。海外に出ると時間がもったいないと思って朝から晩までウロウロする方を見かけますが、子連れ旅行はのんびりが鉄則。その為には観光地がやたらあるような場所は避けるってのもひとつの手ですね。だからのんびり出来る南の島は最高!

 せっかくハワイですから、やっぱり海で泳ごうかってことになり、ドライブをかねてポイプのビーチへ向かうことにしました。でも思った以上に波が高く、その周辺で海水浴するのは、小さな子供にとってちょっと危険と感じだったので、途中みつけていた波の穏やかな入り江にあるビーチへ向かうことにしました。

 早速、Tシャツを脱ぐと、妻は子供たちが日焼けしたらいけないので、日焼け止めをぬっています。「じゃあ、チョット泳いでくる」って僕はひとりでドボン! うーっ、海だ。久しぶりの海に大満足。バシャバシャやって子供たちの所に戻ったら、妻が怒ってた・・・。2,3分程度だと感じていたのですが、どうやらもっと長いこと泳いでいたみたい。楽しい事って時間忘れちゃうじゃない。さて、家族サービスとばかりに今度は子供たちを連れて水ぎわに行くけれど長男は怖がって「イヤイヤ」を繰り返します。仕方なく息子は妻に預け、娘と二人で海に入りました。子供にとってはちょっと冷たいみたいで、少し震えています。すぐ慣れると思いもう少し深いところへ連れて行くと、ちょうど波がやってきて娘の顔にバシャ。ちょっと半泣きになったもののパニックを起こすわけでもありません。やっぱり娘のほうが根性すわってる。

 もう一度息子を誘っても怖がって寄って来ません。だましながらようやく腰まで海につからせたのがこの子の海水浴。本来ならビーチでのんびりって感じなのですが、肌の弱い子供たちに日差しの強いビーチは長居をする場所ではありません。とくに南の島を旅行する際、日中の海は要注意です。子供でなくても肌が弱い人は絶対に焼かないようにしないと、その晩から、体中が痛くて眠れないなんてことになり、翌日からは太陽を憎む結果となりかねません。実は僕がその肌の弱い人で、常に日焼けには注意しているのですが、以前オーストラリアで泳いだあと、うっかり日焼け止めを塗らずに心地よい風にあたっていたのです。ほんの10分程度だったのですが、翌日からは「レッドロブスター」と言われ、馬鹿にされた苦い経験があります。

 ビーチに向かう途中に通り抜けてきた、コロアタウンへ寄ってみることにしました。古くて小さな町で、のんびりしています。でも、思った以上に観光地化されていて、結局おみやげ屋さんばかり。まあ、記念にと思い、手作りローソクと、ダートTシャツ(赤土でそめた茶色いTシャツ)を買いました。町といっても実に小さくて、周囲は木が生い茂っています。その為、蚊が多いのには閉口しました。子連れ旅では子供用スキンガードは必需品。虫パッチもお忘れなく。

 車を出してしばらくすると、ショッピングセンターを見つけたので寄ってみたものの欲しい物もありません。オムツを代えて出発。時計を見るともうすぐ4時。まずいなあ、と思いKマートへ入りました。そこのフードコートで食事。昼食というにはあまりに遅くなってしまいました。こんな事では生活のリズムが狂ってしまいます。案の定、夕食は8時から準備をはじめ、食べ終わったのは10時近くなりました。子供たちがベッドへ潜り込んだころには日付がかわっていました。オーマイゴット!

                               つづく