子連れ旅 IN HAWAII    5回目  

憧れの

 今朝も朝食はラナイでとります。さすがに2回目なので昨日よりずっと手際よく出来ました。安いコンドミニアムですが、海を見ながらの食事は最高の気分を満喫できます。のんびりと食事を済ませ、さて・・・と考え込みました。今日の予定は特にありません。そこで、プールに入ることにしました。子供たちも海だと波があって怖がっていたので、プールならスイミングスクールで何度か経験済み。しかし、この選択が私にとっては不幸な選択であるとはこの時、考えもしませんでした。


 妻が片づけをしている間、子供たいちを水着に着替えさせ、レッツゴー!しかし、プールサイドを歩くうちに息子の様子がおかしいのです。「どうした?」と聞いても息子もとまどっているらしく、言葉に詰まっています。それからおもむろに「足が痛い」と言いました。私はあわてて息子をかかえあげ足を見ました。足の裏を見て仰天しました。一瞬何がなんだか分からない状態になるほど、その足の裏は異様だったのです。息子の足の裏にはトウモロコシの種のようなものがびっしり覆っています。ちょっと触ると強烈な粘着力がありました。私はまさかと思い辺りを見回すと、ペンキ塗りたてならぬプールサイド補修中だったのです。いたる所に接着剤とまぶしたトウモロコシ状の砂粒。息子はその上を歩いたらしく、それが綺麗に張り付いたのでした。わたしは息子を抱えて大急ぎで部屋にもどりました。バスタブに息子を座らせ石鹸でゴシゴシ洗ってみると、見る見るトウモロコシは足のうらからはげ落ちます。それにしても鳥肌がたつほど、ちょっとおぞましい足の裏でした。

落ち着きを取り戻すと再度プールへ戻り、補修中の地雷を踏まないようにプールに飛び込みました。息子は最初、プールの水が冷たいので、かたくなに入ることを拒んでいたのですが「パパが亀してやるよ」と言うとあっさり、入ってきました。しばらく遊んから、息子が「パパ潜って」とリクエストします。何度か潜水してみせ、私が少し調子コイタ頃、悲劇がおこりました。このプールは長方形ではなく、正方形を2つつなぎ合わせたようになっています。わたしは潜水しているとき、その繋ぎ部分の壁が見えなくて顔面から激突したのです。鈍い音と激痛が私を襲います。無論水中でも目はあけていましたが、壁は薄い水色に塗られ、よく見ないとわからないのです。

 十分遊んでいたので、水遊びは終了し、部屋に戻りました。鏡を見るとうっすら頬から血がにじんでいます。鼻もすりむけて赤い。なんと情けない姿か・・・。


 患部を冷やしていると、息子が「外へ行こう」と言い出した。「パパ顔怪我したからやだよ」といいましたが、息子は不服そうです。子供にとって部屋に閉じこもっていても面白いはずがありません。そこで目の前に広がるビーチを散歩しようと思ったのですが、やはり日中の日差しは子供たちにとってあまりに強烈です。しかたなく車を出してドライブする事にしました。地球歩きにキラウエア灯台とあったので、そのあたりまで行こうと思っていたのですが、子供たちがプールでつかれて後部座席で熟睡中、妻とおしゃべりしているうちに通り過ぎてしまいました。結局ハナレイベイまで、来ていました。ハナレイは高級リゾートエリアといった雰囲気をもっています。



 しばらくすると、子供たちが目をさまし、お腹がすいたと言い出しました。ちょうどそのとき「THE HANALEI DOLPHIN」の看板。シーフードレストランとショップが隣り合わせになっています。少しお店を覗いて気に入った帽子とTシャツを数枚買って、レストランへ入りました。店のテーブルは建物の中とバルコニー、そして外にも設置されています。外でも食事出来るか聞くとOKの返事でした。私たちは子連れなので、少し騒いでも平気な場所が良いのです。結局この選択が幸か不幸か次のハプニングが起こりました。

外だと食事が運ばれてくる間、息子と遊ぶこともでき、子供たちも退屈せずに待てるのがいいですね。娘はママとお話中。             

レストランを出る際、ジュースをぶっこぼした息子は、当然衣装替えをしています。お薦めですよココは。        

 今度は息子が少し調子にのって、運ばれてきた料理を取るとき、手元にあったデカイグラスのジュースをひっくり返したのです。息子はジュースを浴びて全身ずぶぬれ。建物内じゃなくてよかった。息子もべそかいた状態です。その場で、全裸状態にして、予備のTシャツズボンに着替えさせました。息子もこの後は懲りたらしく、行儀よく食事をしました。

 帰りに道、灯台へより、その後スーパーで買い物をすませました。今日は少しでも早く寝ないと生活のリズムがバラバラです。

                               つづく